バイクのエンジンを健康に保つ血液のような存在、それがエンジンオイルです。決められたオイル交換サイクルで交換をしますが、新車のバイクは最もオイル管理がシビアな時期と言われています。
慣らし運転の時期には、オイル交換サイクルだけでなく運転の仕方にもコツがあるのをご存知でしょうか。大切なバイクの今後のエンジン性能や寿命を大きく左右する、重要な情報。オイル交換の目安時期や頻度、慣らし運転の距離や回転数等を中心を解説してみたいと思います。
新車バイクのオイル交換はなぜ重要なのか
新車バイクのオイル交換サイクルは、「慣らし運転後のオイル交換時期」と呼ばれる最も大切なタイミングです。メーカーや車種、カテゴリー、販売店によってメンテナンスの方向が違うため、明確な情報が曖昧になりがちです。
ここでは筆者の整備経験や開発経験やそこで得たノウハウをもとに解説させていただきます。
新車バイクの多くは、エンジン内に組み込まれた多くのギヤやピストン、シャフトなどで構成されています。それらには、あらかじめ大きめに設計された状態で組み込まれ、慣らし運転を終える頃に、最適なクリアランス (パーツの適度な隙間)を保つようにできています。
そのため、慣らし運転時には専用の交換サイクル・エンジン回転数の使い方が決められています。推奨されるメンテナンスルールを守らずにラフにエンジンを扱った場合、その後のエンジンの耐久性は大きく劣ることになるでしょう。
さらにエンジンの特性もメーカーが意図する最高のパフォーマンスを発揮できないことにもなりかねません。
メーカーや車種の垣根を超えて、筆者が推奨するメンテナンスルールをご紹介します。長いバイクライフを共に過ごす相棒を大切にいたわってあげましょう。
新車バイクのオイル交換サイクルとタイミング
慣らし運転時のオイル交換サイクルは、1000kmで交換を推奨するメーカーが多い傾向があります。さらに短い交換サイクルを設定することもあるかもしれません。
今後のエンジン耐久性を左右する大切な時期ですから、筆者は1000kmまでに2回に分けてオイル交換することを推奨します。
1回目:500km
まずは500kmで一度、オイル交換をします。そのあとに慣らし運転時の最後のオイル交換を1000kmのタイミングで行うと良いでしょう。
1度目のオイル交換は早めの交換サイクルですが、「エンジンのうがい」の意味を込めた設定になります。このタイミングで抜いたオイルをチェックすると、ギヤなどが摺動した際に出るスラッジが出ていることがわかるでしょう。
2回目:1,000km
1000kmの交換のタイミングで、慣らし運転を絞める意味でのオイル交換をします。500kmの時点で「エンジンのうがい」をしていますから、最小限のスラッジ (鉄やアルミのカス)を排出することに。
慣らし運転時のメンテナンスは面倒ですし、やりすぎのようにも感じるでしょう。これだけの手間をかけることで、1000km以降のバイクのキャラクターが決まると言っても過言ではありません。
新車バイクの慣らし運転のコツ
慣らし運転の時期は、エンジン回転数をラフに上下させてしまと、寿命を縮めてしまう可能性があるため、慎重に扱う必要があります。
エンジン回転数を慎重に扱うためのコツをここで、ご紹介したいと思います。
ポイント1:アクセルワーク
一つ目のポイントは、加速時にアクセルをラフに開閉しないことです。特に小排気量のバイクは、半クラッチをあてて加速をするシチュエーションが増えます。
使用するエンジン回転数をできるだけ一定に保つことがコツになるため、アクセルワークとクラッチワークはできるだけ慎重に操作しましょう。
ポイント2:減速
2つ目のポイントは、ミッション車で減速するさいに、クラッチを切った状態からラフにクラッチレバーを離してしまわないことです。
急にクラッチを繋いでしまえばエンジンブレーキが強くかかってしまいます。半クラッチを上手く使ってエンジンブレーキがスムーズにかかるように操作しましょう。
これらのポイントから新車のバイクには、エンジンにできるだけ負荷をかけずに乗ることが慣らし運転のポイントです。
慣らし運転後のオイル交換サイクルとタイミング
1000kmまでの慣らし運転を終えたら、ここからは決められたサイクルでオイル交換をすることになります。
このサイクルについても、販売店やメーカー・車種によってルールは様々。筆者が推奨するエンジン交換サイクルは3000kmに1回交換、そしてオイル交換2回に対して、1回オイルフィルターを交換します。
最近のバイクの取扱説明書には、5000kmや7000kmに1回を推奨する傾向があります。これは廃油を減らそうという環境に配慮した設定になっているようです。
エンジンの寿命や性能の維持に重きを置いた場合、3000kmに1回がベストだと考えています。
慣らし運転時期と同様に、寿命を大きく左右する重要なルーティーンになります。
暖気の重要性
エンジンが冷えた状態だとアイドリングが安定しないこともあり、暖気が必ず必要になります。さらに重要なポイントとして、エンジンを温めた状態で走行しないと、エンジンの寿命が縮む可能性が高くなります。
暖気の方法は、エンジン始動後にアイドリング状態で3分ほど放置します。アイドリング回転数が落ち着いたら、エンジンが暖まったと考えて良いでしょう。
これまでの経験から、近距離走行をメインとするユーザーが暖機をしないケースが多い傾向があります。
エンジンが温まりきらない状態で走行しないでください。エンジン内が結露しエンジンオイルの白濁化・破損の原因に繋がります。
急いでいるときは面倒な作業になりがちですが、長く大事に乗るためにも必ず暖機をしてください。
まとめ
慣らし運転には、その時期特有の重要なルーティーンがありました。その後のエンジンの寿命や特性を決める大事なものですので、情報を参考にして必ず慣らし運転をしてください。
合わせてご紹介した暖機も同じく重要なルーティーンです。今回ご紹介した情報を参考にして、愛車を労ってあげてくださいね。
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