バイクを手放すときはほとんどの方が買取業者にバイクを売却することになると思いますが、その査定額というのはかなりあやふやです。
バイクの状態によっても違ってきますが、売る前に大体の額は把握しておきたいところです。
バイク販売店で7年間勤務してきた筆者は、販売だけでなく買取査定も業者として経験してきました。
これら経験をもとに、バイクの買取相場を判断する方法と査定額を少しでも高くするためのコツを詳しくご紹介します。
バイクを買うのは簡単ですが、売るときには知っておくべき知識・情報を把握しないと安く買い叩かれてしまうことがあります。
大切にしてきたバイクだからこそ正しい知識と情報を知って、次のプロセスへの大切な資金を作るため、今回の記事の情報が参考になれば幸いです。
まずは自分のバイクの買取相場を調べる
バイクを売ることを決めたら、まず「自分のバイクがどれくらいの相場で動いているのか」をチェックしましょう。
買取業者は、まず最初に「希望の買取価格はいくらですか?」と、重要な質問を投げかけてきます。
このときに相場をもとに希望の買取価格を伝えることができないと、買取価格が大幅に下がることになります。
最悪のケースを避けるためにも、相場を調べる方法や妥当な相場額の見極め方についても調べておきましょう。
出張買取査定サイトで大まかな相場を調べる
自分のバイクがどれくらいの相場で動いているのか、大まかな額を調べるときにおすすめしたいのが「バイクワン」です。
バイクワンは、連絡先の記入不要で、「車種、走行距離、年式」を選択するだけでその場で大まかな買取査定額を知ることができます。
査定後にオペレーターから電話が来ることもないため、面倒なやりとりが不要です。
実際に査定額を調べてみましょう。
「YAMAHA SR 2010年式 走行距離10,001~15,000km」の場合
バイクワンの公式サイトへ行き、「メーカー、車種、年式、走行距離」を入力して、「自動査定結果」を押します。
平均買取額は265,900円、上限額は307,100円となりました。
正確な買取額は実車を見てもらわないとわからないですが、「大体これくらいなんだな」という額は把握できますし、価格交渉の材料にもなります。
大まかな買取価格を知りたい場合は、気軽に査定できるバイクワンを利用しましょう。
別の出張買取査定サイトでより詳細な査定額を調べる
さらに詳しい査定額を出すために、おすすめしたいサイトをご紹介します。
ここでご紹介する「バイク王」「バイク比較.com」は、多くの業者がそうであるようにネット査定後にメールや電話が来ます。
少し面倒かもしれませんが、より正確な査定額を知るため、バイクを売るならいずれにしても必要な手続きとなります。
額に納得がいかなかった場合は断って構わないので、バイクの売却を決めているなら査定しておきましょう。
バイクの状態をより詳しく伝えることで、正確な査定額をチェックすることができますよ。
バイク王
テレビCMやネット広告にも掲載しているバイク王は、実績も買取データも豊富です。
大企業で海外ルートも持っているため、国内で売れないバイクや状態の悪いバイクも買い取ってもらえることが多いです。
買取業者としては大手なため、オペレーターや査定担当者の対応も非常にしっかりしていてスムーズで一番安心感がありますね。
ネット査定の場合は、バイク情報の他「ひらがな氏名、電話番号」を入力する必要があります。※住所入力は不要
バイク比較.com
多くの買取業者が提携しているバイク比較.com。
一括で多くの業者から見積もりを取ることができます。時間がないときや手間をかけたくないときには重宝します。
ネット査定の場合は、バイク情報の他に「氏名、住所、電話番号、メールアドレス」を入力する必要があります。
一括査定ができるのはメリットですが、「住所まで入力するのが嫌だ」という方はひとまずバイク王だけでも良いかもしれません。
また、中には規模の小さい買取業者もありますが、そういうところは「折り返しの電話をしても繋がらない」ということもあったりやりとりが面倒になる場合も。
大体の査定額を把握する
バイク王とバイク比較.comはどちらもサイト上でバイクの情報や連絡先を入力した後、オペレーターから電話連絡が来るシステムです。
電話の際にさらに詳細なバイクの情報を伝え、それを元にオペレーターが大体の査定額を伝えてきます。
ただ、実際の査定額は実車を見ないとわからないので、こちらもこの時点では大体の査定額ということになります。
電話で詳細を伝えた分、先ほどのバイクワンの査定額よりは詳しい額といえます。
その査定額は大体が上限額となるでしょう。
ちなみにオペレーターは売却の話を進めようとしてきますが、まだそこまでの気持ちではない場合「とりあえず査定額がどれくらいか知りたかっただけです」と伝えれば大丈夫です。
「今なら高く買い取ります」や「いま売らないと損をします」などと言ってくることもありますが、すぐに売る気がない場合は気にせず断ってしまいましょう。
ただ、売る気がある場合は「また後で連絡します」とか言うと自分からわざわざ連絡するのが面倒になるので、その場で出張査定の日取りを決めておいた方が楽です。
出張査定に来てもらったからといって必ず売る必要はないので、安心してください。
自分のバイクの状態から妥当な額を見極める
買取業者が出張で実際にバイクを見たときに、バイクの状態によっては査定額がネットとは違う金額になることがあります。
バイクの状態とそれぞれにどれくらいの価値がつくのか。
大まかではありますが、ぞれぞれの状態に対してどのくらいの価値がつくのか。まずは参考としてチェックしておきましょう。
バイクの状態が良い場合(走行少な目)
業界的には“走行距離が少なく、外装が新車レベルに保たれている状態”を言います。
エンジンも絶好調で消耗品も摩耗がほとんどないことが条件です。
人気車種になると、新車価格に近い価格で取引されることも。
高い価値が付いているうちに売却したい方は、購入時から売却時期を決めておくと良いでしょう。
普通の中古程度の場合(走行10,000km付近)
中古市場では「普通くらいの中古」のタマ数が多く流通しています。
走行距離は10,000km付近のバイクが多く、使用感があっても綺麗な状態のバイクが多いですね。
車種によっては、買った金額の4割ほどで買い取ってもらえることもあります。
状態が悪い場合(走行20,000km以上)
距離数が20,000kmを超えて、年式も10年以上経過しているバイクが多いです。
それでもメンテナンス次第では、まだまだ乗ることができる状態として、市場にも多く流通しています。
買取価格を期待することは難しいですが、意外な金額がつくこともあります。
故障あり・不動車の場合
エンジンがかからない・または事故を起こして不動車となっている状態のバイクです。
車種や状態によっては、買取不可となり引き取りにコストがかかることもあります。
買取額が0になる場合もありますが、自分で処理するのにかかる費用を考えると買取業者に依頼するメリットはあるでしょう。
しかし、絶版車などの希少価値があるバイクは、不動車でも高い値段で取引きされることがありますよ。
買取業者は何を基準に査定額を決める?
買取業者にネットで依頼すれば、大まかな査定額をチェックできることがわかりました。
ここでは筆者のバイク販売店勤務の経験をもとに、買取についての基準やルールについてご紹介します。
これは業者によって基準に違いがあります。あくまで参考例としてご覧ください。
バイクの年式
車種によってはモデルチェンジをしていることがあります。バイクの年式は買取価格を左右をする、とても重要な要素です。
基本的には新しい年式の方が買取価格は高くなります。稀に人気が高かった旧型に高値がつくことも。
まずは車検証や届出済証をチェックして、自分のバイクの年式を確認しましょう。
できれば中古車サイトなどで、自分のバイクの年式の人気や価格についてもチェックすると良いですね。
バイクの走行距離
バイクの走行距離は、エンジンの状態や足回りなどの状態を示す重要な情報です。1,000km未満であれば、かなり高値がつくことも。
筆者が勤務していた販売店では、5,000km・10,000km・20,000kmごとに買取価格が大きく変わる傾向がありました。
それだけ重要な情報のため、メーター交換車や走行距離を確認できないバイクは買取価格が大幅に下がる可能性が高くなります。
走行距離を確認するには、メーターの”ODO”(オドメーター)を確認しましょう。
外装の状態
ボロボロな外装よりも綺麗で傷が少ない方が、誰もが高い値段で買っても良いと思いますよね。
カウル付きのバイクであれば割れ、タンクなどのアルミは凹みがあると大幅な査定ダウンの対象になります。
また塗装の状態が良いことも高値がつくポイント。剥がれていないことはもちろん、日焼けして色が薄くなっていると減額対象になります。
バイクシートの破れやヘッドライトレンズの黄ばみなど、細かいところまでチェックしておきましょう。
悪路を走行することが前提のオフロードバイクやモトクロッサーに関しては、オンロードでは減額対象の傷が大目に見てもらえる傾向があります。
エンジンの状態
エンジンの状態をチェックするときは異音がないか、ケースカバーやシール類からオイル漏れがないかをメインにチェックします。
買取業者がその場でエンジンをバラして、チェックすることはないので安心してくださいね。
エンジンを覆っているケースカバーも、綺麗な方が印象は良いですね。
乗っているバイクのエンジン音に違和感を感じていて、それが故障の対象かわからない方は、専門店に相談しましょう。
サスペンションの状態
サスペンションについては、ダストシールからオイル漏れがないか。インナーチューブに錆がないかをメインにチェックします。
ダストシールが劣化していて、ひび割れしていても査定ダウンの対象になるため、注意が必要です。
リヤサスペンションに関しては、スプリングの塗装が剥がれていても印象が悪くなります。
電装系の状態
ヘッドライトやウインカー、テールライトなどの灯火類が正常に点灯するか、ハンドルスイッチや電子制御機能が正常に作動するかをチェックします。
このあたりは、バイク購入時に同梱していたメンテナンスノートの記載を参考にして、チェックするとわかりやすいでしょう。
査定前に異常を確認したら、電球交換などの簡単な作業は済ませた状態にしておきましょう。
カスタムが大きく査定に影響することも
バイクカスタムは奥が深く、カスタムの内容によっては付加価値がつく、もしくは減額象になることも。
注目したいのは、法規制にのっとったカスタムをしていること。カスタムをした状態で車検に通らないバイクでは、減額査定になることが多いですね。
合法的なカスタムで、人気のカスタムメーカーのパーツを組んでいれば査定額アップになることも。
カスタムに疎い業者もいるので、カスタムについてしっかり説明できる準備をしておきましょう。
バイクの人気やプレミア性
基本的に年式が新しく、走行距離が少ないバイクに高値がつく傾向があります。
しかしバイク史を代表するような絶盤車には、年式にかかわらず高額な買取価格がつくことも。
さらにブームの最中にある人気車種にも高い買取価格がつくことがあります。
古くてたくさん距離を走っているからといって、一概に諦める必要はありません。
ここでご紹介した情報は、買取業者や時期によって違いがあります。しかし買取業者と交渉する上で、必ず抑えておきたい情報であることには変わりありません。
買取業者とのやりとりのコツ
買取業者によって違いはありますが、ネット査定を申し込んだ後、ほとんどは電話専門のオペレーターとやりとりすることになります。
サイトで必要とした情報のほかに、カスタムの状態やエンジンのコンディションの良さをアピールすることをおすすめします。
ほかには、バイクの保管状況についてもアピールすることで、大切にしてきたことが伝わるでしょう。
つまり買取業者がバイクを見ない状態でつける値段に対して、それよりも価値があることをアピールすることが重要です。
実際に出張査定依頼をする
サイトや電話で大まかな買取金額を調べることができたら、実際に出張査定を依頼してみましょう。
まずは実際に業者を選ぶ際のポイント。事前に必要なバイクのメンテナンスや清掃についてもご紹介しますね。
出張買取を依頼する業者の選び方
大切にしてきたバイクを高く売るためには、必ず複数の買取業者に出張依頼をかけて、実際に見積もりを取るようにしましょう。
あとは実車を見てもらって一番査定額が高かった業者に買取をお願いすればOKです。
実際にどの業者を選んだらよいかは、上記で紹介した「バイク王」「バイク比較.com」を参考にしてみてください。
余裕があれば他の業者にも依頼を出してもいいかもしれませんが、対応が大変になりますし、この2つだけで十分だと思います。
電話やサイトで調べた金額は、あくまで参考買取価格です。
買取業者が実際にバイクをチェックしたら、事前に知らされていた価格とは誤差があることがほとんど。
複数の業者に見積もりを依頼すれば、より具体的な買取価格の平均を知ることができます 。
複数の見積もりをもとに、買取業者への商談材料としても使うことができます。
高くバイクを売りたい場合には、重要な要素になるでしょう。
事前にバイクの整備や清掃をする
バイクを買取業者に見せる前の整備や清掃はとても重要な作業です。
バイクを買うときには、だれもが綺麗でコンディションが優れたバイクを選ぶはずです。この心理は買取業者も同じです。
さきほどご紹介した「買取業者は何を基準に買取額を決める?」を参考に、すみずみまでメンテナンスすることをおすすめします。
このほかに意外な盲点になるのが、ワイヤー類やレバーなどの可動するパーツがスムーズに動くよう整備されていること。
たとえ綺麗に洗車できていても、クラッチやアクセルの動きが渋いと日々のメンテナンスの精度が疑われてしまいます。
このあたりのメンテナンスは、購入時に同梱していたメンテナンスノートを参考に作業してみてください。
出張買取にやってきた担当者との交渉のコツ
実際に買取業者が出張査定にやってくると、いよいよ担当者との交渉がはじまります。
買取業者もノルマや売り上げに追われていることがほとんど。鍛えられたセールストークを駆使して、ゴリ押ししてくることもあります。
納得のいく価格で取引きするためには、バイクの状態・希望する買取価格を正確に伝えることが重要です。
業者によって違いはありますが、査定作業には一連の流れがあります。
まずは希望する買取価格を提示すること。
次にチェックシートや端末を利用して、バイクを実際にチェックしながら評価点をつけていきます。
この2つはとても重要です。
指摘すべき項目は、さきほどの「買取業者は何を基準に買取額を決める?」が参考になります。
希望した金額よりも少ない場合、複数見積もりがある場合は他の業者の見積もり書を提示して交渉してみてください。
「買取ができないと帰れない」と言ってくる業者もいますが、希望額でない場合は気にすることなく断るようにしましょう。
買取業者の感情に流されることなく、目標としている買取額を達成できるように交渉できればベストですね。
手間を惜しまないのであれば出張依頼を出した全ての業者の査定額が出るまでは売却を決めない方がいいです。
一旦は帰ってもらって、全ての業者の見積もりが出たあと一番高い買取額を提示してくれた業者に売却をお願いしましょう。
出張査定を依頼してバイクを売却した体験談
最後に筆者がバイクを売ったときの体験談をご紹介しますので、商談前の参考例としてご覧ください。
売ったバイクの詳細
- 車種:WR250R
- 年式:2013年式
- 新車価格:70万円
- 走行距離:12,000km
新車で購入後、6年が経過したバイク。オンオフ問わずツーリングをメインに使用。エンジンや足回りのコンディションは良い。
- 依頼した買取業者は4社
- 実際に買い取ってもらった金額:30万円
筆者が売ったバイクは、すでに生産終了になったヤマハのWR250R。オフロードバイクのYZF-R1とも言われた高性能なオフロードバイクです。
生産終了になったいまも、オフロードバイクファンのあいだでは人気が衰えていないモデル。林道ツーリングにも使用していたため、外装はボコボコ。しかしエンジンや消耗パーツの状態は良好です。
このバイクを売ることになり、まずはネットで7社ほどから大まかな見積もりをとりました。そのなかから、もっとも高かった4つの業者に実際に来てもらい、査定をしてもらいました。
外装がボコボコなオフロードバイクは、オフロードバイクの買取に力を入れている業者でなければ価格が上がることがありません。
実際にそのような業者は、ネットの査定よりも大幅に低い査定額を提示しました。一方でオフロードバイクに力を入れている業者は、想定していた買取価格よりも高くなりました。
WR250Rはすでに生産終了していること。さらにオフロードバイクのなかでも人気が高いモデル。さらにはエンジンや足回りのコンディションが良いことが査定アップのポイントになりました。
今回のポイントは、外装が綺麗な方が有利な買取でも「オフロードバイクは傷が付くことが前提」と理解を示すケースがあることです。
このようにジャンルの特性を理解して、人気や希少性に応じた買取価格をつけてくれる業者があります。
これを理解するためには、自分のバイクの状態と人気、業者の特性を事前に把握しておいて、実際に複数の業者から見積もりを取ることがポイントになるでしょう。
まとめ
バイクの買取は専門的な知識が必要になることから、面倒な手続きとして手早くこなしたくなります。
しかし今回ご紹介した記事のように、ポイントを整理して交渉に望めば希望の買取価格に近づけることができます。
大切にしてきたバイクだからこそ、最後は納得のいく形で送り出してあげたいですね。
最後にこの記事で紹介したオススメの買取業者のリンクを貼っておきます。
※バイク王は2019年4月19日~5月26日までの間、バイクの売却(51cc以上)で5,000円分のQUOカードをもらえるキャンペーン中です。
新車・中古車が値引き金額から、さらに安くなる裏ワザとは?
「このバイク、予算オーバーだ…」
「値引き交渉したいけど苦手で…」
「ディーラーを回るのが面倒だ…」
「新車を最安値で手に入れたい…」
「車種を比較する時間ないな…」
「ディーラーの売り込みがイヤ…」
など、新車の購入を
検討しているけど悩みが尽きない…
と悩んでいる方は
非常に多くいらっしゃいます。
家族や友人に相談したところで
まともに聞いてもらえず
また聞いてもらったところで
欲しいバイクに手が届かない。
そんな方にオススメの裏ワザを
ご紹介します。
バイクを売却して購入資金をゲット!
やはりこの方法が結果的に一番値引き率が高くなります。
管理人一押しの下取り業者は"バイク王"です。
業界No.1規模の業者で豊富な買い取りデータや販売経路を持っていることから買取価格が期待できます!
詳細はコチラから確認 ⇒ バイク王で無料お試し査定してみる
メーカーやバイクショップでの7年間の勤務を経て会得した、バイクの査定額を把握して高く売却するコツを紹介しています。
⇒ バイクの買取相場を判断する方法と査定額を高くするためのコツ!
コメントを残す