ヤマハがレーシングテクノロジーを惜しみなく投入して開発しているYZF-R3。
デビューイヤーから初となるフルモデルチェンジをした2019年モデル。これまでのライバルとの違いを見せつける仕様変更が特徴的です。
兄弟車であるYZF-R25とともに正常進化を遂げた新型YZF-R3は、どのようなバイクに生まれ変わったのか。今回の記事でご紹介したいとおもいます。
2019年 新型 YZF-R3の特徴

フルモデルチェンジした新型YZF-R3は、エクステリアのデザインを刷新したことが象徴的な仕様変更ですね。
フラッグシップモデルであるYZF-R1やYZF-R6のデザインを踏襲し、前年モデルよりもアグレッシブなデザインになりました。
デザインには定評のあるヤマハが手がけているだけあり、レースマシンを彷彿とさせる仕上がりになっています。

続いて、前年モデルまでになかったフロント倒立フォークを新たに採用したことが大きなポイント。
前年モデルはエンジン性能が高性能でしたが、サーキットユースレベルになると不満を感じたライダーもいたようです。
摺動性と剛性が上がったことで、ハンドリングが向上。ルックスもより豪華なスポーツマシンとして生まれ変わっています。

ハンドル周りの仕様も刷新していて、縦に肉抜きしているmoto GPデザインのトップブリッヂをはじめ、前年モデルよりも低く構えるセパレートハンドルがバイクのキャラクターを印象付けています。
スピードやエンジン回転数を表示するデジタルメーターも仕様変更しました。
こちらもレーシーな大型フルデジタルを採用したことで、夜間でも必要な情報を優れた視認性で確保することができます。

タンクタンクカバーのデザインもヤマハのレースシーンを彷彿させるスリットデザインを採用。
300ccとは思えない、レーサーライクな仕様が2019年モデルの特徴ですね。
エンジン仕様は前年モデルと変更はありません。さらにコントロール性能がアップした扱いやすいバイクとしても注目を集めそうですね。
2019年 新型 YZF-R3のカラーリング
ディープパープリッシュブルーメタリック

マットブラック

マットディープレッドメタリック

最近のヤマハを象徴するマットカラーをベースにした3色がラインナップ。
実車で見ると、マットカラーの質感が高級感のある仕上がりが印象的です。
2019年 新型 YZF-R3のスペック

全長×全幅×全高 | 2090mm×730mm×1140mm |
車両重量 | 170kg |
ホイールベース | 1380mm |
シート高 | 780mm |
エンジンの種類 | DOHC並列2気筒エンジン |
排気量 | 320cc |
最高出力 | 42PS |
最大トルク | 3.0kgf |
燃料タンク容量 | 14L |
燃費性能 | 41.3km/L |
2019年 新型 YZF-R3の最高速・インプレ

新型YZF-3は、前年モデルの優れたエンジン仕様を踏襲したフルモデルチェンジモデルです。
YZF-R25よりも力強いトルク性能と高速域にかけてのピークパワーは高速道路を使用するツーリングにも最適。
サーキット走行を前提とした最高速は、170km/hほどを記録します。ここからリミッター解除をすれば、180km/hを上回る最高速を記録することも可能です。
YZF-R25とYZF-R3のどちらを購入するかを悩んだときは、ツーリングをする距離や頻度で選ぶと良いでしょう。
高速域でゆとりのあるパワーを発揮するYZF-R3は、中長距離や高速道路を使用するツーリングに快適な時間を提供してくれます。
車検がコストとしてかかりますが、このエンジン性能はデメリットを凌駕するメリットを感じることができます。

2019年モデルから新たに投入された倒立フォークの恩恵は、サーキットやワインディングなどのスポーツ走行に大きなメリットを与えることになりそう。
剛性が上がったことで狙ったラインをトレースしやすくなり、パワフルなエンジン性能を扱いやすく感じることができます。
さらにハンドリングが向上したことで、街乗りなどのシーンにも機敏な走りがしやすくなるでしょう。
生まれ変わったアグレッシブなデザインに、繊細なコントロール性能と高い機能性を感じることができることが2019年モデルの特徴ですね。
2019年 新型 YZF-R3の発売日と価格

発売日:2019年6月10日
新車価格:675,000円
2019年 新型 YZF-R3の関連動画
まとめ
スポーツモデルとしてさらにアグレッシブな仕様に生まれ変わった新型YZF-R3。
魅力的なデザインとレーシーな性能は、ベテランライダーからビギナーまで満足させるスペックを感じることができる1台に仕上がっています。
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