カワサキは2017年5月、Zシリーズに大型バイクのエントリーモデルとなるZ650の国内販売を開始しました!
現在、カワサキの Zシリーズには、Z250・Z1000がラインナップされていましたが、Z250と同じく軽量コンパクト設計のシャシとエンジンを使用し、大型バイクカテゴリーの人口を増やすべくZ650が開発されました。
250ccクラスのエントリーモデルでも各メーカーのライバルたちが凌ぎを削っているように、600ccから750ccの大型エントリーモデルにも各メーカー、軽量コンパクトなライバルたちがラインナップされている、まさに群雄割拠のクラスです。
650ccクラスの大型エントリーモデルに求められる要素は、大型免許を取りたての方や、力が弱い女性の方でも安心して乗ることができるバイク、すなわち低中速域での扱いやすいトルク特性・足つき性が良いこと・車両重量が軽いこと・車両価格が安いことが揃うことなんだそうです。
2017年5月に発売されたばかりのZ650のスペックやインプレからエンジン性能や走行性能、足つき性やマフラーなどを中心にご紹介させていただきます!
2017年モデル新型Z650 の主要スペックから馬力などをチェック
私が大型免許を取得したての頃は、重くて大きくてパワーがあるバイクになんて、とても乗れる気がしませんでしたし、当時はZ650のような軽量かつ扱いやすいバイクがラインナップになかったので、あの頃に戻れるならば、Z650のような扱いやすいバイクを選ぶはずです。
「大型バイクで650ccなのに、並列2気筒のエンジンなんてパワーが非力すぎる」という声もありますが、扱いやすいさと遅いがイコールではなく、扱い切れそうなパワーが速さにつながりますし、かなり軽量な車体にこのエンジンの組み合わせは、かなり軽快に走る、いわば扱いやすいスポーツバイクです。
ストリートファイタールックのZシリーズは、人間の五感を刺激する「sugomiパフォーマンス」と「sugomiデザイン」を踏襲することで、その気になればスポーツ走行も楽しめる運動性能を発揮しながら、誰にでも扱いやすい車格と特性をコンプリートした仕様となっています。
全長×全幅×全高 | 2055mm×775mm×1080mm |
ホイールベース | 1410mm |
シート高 | 790mm |
エンジンの種類 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 649cm3 |
最高出力 | 50kW(68PS) / 8,000rpm |
最大トルク | 65N・m(6,6kgf・m)/6,500rpm |
燃料タンク容量 | 15L |
車両重量 | 187kg |
燃費 | 32.1km/L (60km/h) 2名乗車時 |
DOHC水冷2気筒エンジンは、非力なイメージがありながら、68PSの最高出力を出し、車両重量187kgという軽量な車体と相まって、かなりパワフルな走りを演出してくれそうなことがスペック表を見るとわかりやすいですね!
2017年モデル新型Z650 のインプレからエンジン性能をチェック
2017年新型Z650に搭載されているエンジンは、Ninja650のエンジンが搭載され、吸排気系やシリンダーなどをアップデートした仕様となっています。
エンジンを始動し、アクセルを軽くブリッピングさせると、タコメータの針が軽く高回転域まで指し、鋭いレスポンスがあることを実感できます。これは36パイの大口径スロットルボディを搭載することにより、鋭いレスポンスと低中速域のトルクフルな特性を実現しています。
Ninja650を知る方がZ650に試乗すると、エンジンにチューニングが施された仕様に変更されたと勘違いする方もいるくらい、レスポンシブでパワフルな仕様となったようです。
また、シリンダーにはアルミ製のライナー一体構造とすることで、エンジンのスリム化と軽量化が実現されることで、低重心な仕様となりました。
また、リッター32km/Lは走る燃費の良さもポイントの1つで、15Lタンクを満タン走行すると、400kmの航続距離は稼げることからロングツーリングにも適した仕様となっています。
クラッチには、アシストスリッパークラッチが採用され、シフトダウン時に起こるバックトルクを余計なクラッチ操作なしで軽減することで、コーナー進入時にブレーキングに集中できるメリットがあり、リヤがホッピングする心配もありません。
Z650のエンジン特性は、扱いやすさとパワフルが両立していることが強みで、エントリーモデルとして大型に慣れていない時代からなれ親しみ、所有年数が経過し、ライディングの腕が上がってきても、パワフルなエンジン性能が、スポーツ走行時などでもライダーを退屈させることがなさそうです。
2017年モデル新型Z650 のインプレから走行性能をチェック
フレームは完全新設計となり、リヤサスペンションにはリンク式を採用、軽量のスイングアームが足回りに奢られています。
車体が軽量ならばハンドリングは軽快そのもので、山道のコーナーでは下手なスポーツバイクなら追い回せるような特性のようですが、この特性は何もスピード狂の方だけにメリットがあるのではなく、クセのない軽快なハンドリングはライダーの意図するラインに前輪を乗せ、一気にコーナーを抜けることができる。言わば自分のライディングが上手くなったと錯覚するくらい、軽快な走りができる器を持っているようです。
Z650はNinja650と違って、アッパーカウルや大型のスクリーンがないため、高速走行時は風圧を受けやすい傾向があり、少し疲れやすく感じるかもしれません。
少し気が効いたコーナーを見つけたら、自分のキャパシティ内で、アクセルをいつもよりワイドープンして、颯爽とコーナーを駆け抜けたくなるような衝動にかられる走行性能となっているようです!
2017年モデル新型Z650 のインプレから足つき性をチェック
大型バイクのエントリーモデルとして重要項目でもあるZ650の足つき性はどうなのでしょうか。スペック表を見てわかるように、小柄な車体に車両重量は軽い仕様となり、シート高は790mmと設定されています。
これは、250ccクラスのスポーツバイクレベルの車格で、165cmの方が乗れば両膝が曲がった状態で両足を安心してつけることができます。
シートの形状も横幅がシャープなため、信号待ちの時や渋滞時などのストップアンドゴーが多発する場面でも立ちゴケの心配はいらないと思います。
Z650の足つき性ならば、大型免許を取り立ての方や、今まで身長の関係でバイク選びを悩んでいた方には、打って付けのバイクではないでしょうか。
2017年モデル新型Z650 のマフラーをチェック
ノーマルマフラーのデザインもカッコいいですが、社外マフラーを取り付けて排気音もルックスもカッコよく、パワーアップさせてさらにZ650を楽しみましょう!
Z650の国内販売が開始されたばかりなのか、国内ではZ650のマフラーの製作をしているメーカーを見つけることができませんでした。
しかし、UKカワサキのサイトでは、Z650のオプションパーツのコーナーにアクラポビッチのフルエキマフラーがありました!
フルチタン製だそうで、日本円で約 \150,000だそうです。
日本入荷予定などの情報はありませんが、国内の規制に適合した状態で販売される日もそう遠くないかと思います!
まとめ
2017年5月に国内販売されたばかりのZ650のスペックやインプレからエンジン性能や足つき性、マフラーなどを中心にご紹介させていただきました!
今後も人気が出るであろうZ650に注目していきましょう!
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