カワサキが2014年のモーターショーでコンセプトモデルとして出展されたH2は、世界各国で開催されるロードレースのトップカテゴリーで使用される1000ccクラスのハイスペックなエンジンにスーパーチャージャーを搭載し、これまでのバイクにはないアグレッシブなデザインが印象的なバイクでした。
2015年から発売開始されたH2とH2Rですが、それぞれには使用用途に合わせたスペックや装備が異なっているようです。
写真では分かりづらい、H2とH2Rの違いをカテゴリー別にチェックして、それぞれの魅力を掘り下げていきましょう。
カワサキ H2とH2Rの仕様用途の違い
H2とH2Rに搭載されているエンジンやスーパーチャージャーを搭載していること、メインフレームや足回りなどのメインとなる構成部品の多くを共有しています。
H2とH2Rの決定的な違いは、公道仕様となるH2にたいして、H2Rはサーキット走行専用のレース専用マシンであることです。
これら使用目的による大きな違いによって、H2とH2Rに設定されるカラーリングやスペック、主要装備などが大きく異なります。
次のカテゴリーから、H2とH2Rの具体的な違いについてチェックしていきましょう。
カワサキ H2とH2Rのカラーリングの違い
まず、2018年モデルとなるH2とH2Rのカラーリングをチェックしていきましょう。
公道仕様となるH2は、2018年モデルとなることで、シルバーだったメインフレームがカワサキを象徴するグリーンのフレームを新たに採用し、銀鏡塗装の外装にもグリーンの差し色が追加された仕上がりとなっています。
サーキット走行専用となるレース仕様のH2Rには、2017年モデルで定評のあったカラーリングを踏襲し、存在感のあるスタイルを確率しています。
特殊なカラーリングを施した外装やメインフレームのカラーリングを統一した2018年モデルは、スーパーチャージャー搭載モデルのH2ブランドの存在感を高める仕上がりとなっています。
カワサキ H2とH2Rの基本装備の違いと特徴
まずは、H2とH2Rに共通となる基本装備をチェックしていきましょう。
H2とH2Rには、完全新設計となるインタークーラーを必要としない、モンスターパワーを出力するピークパワーに鋭いアクセルレスポンスが特徴的なエンジンを搭載しています。
さらに、足回りには世界各国のレースシーンでファクトリーチームを中心に採用されるブレンボ製の大径セミフローティングブレーキディスクを装着し、同社のモノブロックキャリパーをラジアルマウントさせる仕様とすることで、ワインディングからレースシーンまで優れたコントロール性と制動力を発揮します。
エアクリーナ内の上部には、セカンダリーインジェクターを装着し、さらにスロットルボディのファンネルには、ステンレス製ネットを装着することで、セカンダリーインジェクターから噴射される燃料を均一化させることが可能となっています。
モトクロスシーンでも活躍した、SHOWA製エアオイルセパレートカートリッジを採用し、リヤにはカワサキ伝統となるホリゾンタルバックリンクを組み合わせることで、優れたコーナリング性能とハンドリングを実現しています。
これらが、H2とH2Rの共通する仕様となりますが、次にそれぞれの特徴的な基本装備をチェックしていきましょう。
H2の特徴と基本装備
公道仕様となるH2は、アッパーカウルの左右にも設置されたエアダクトの中央にヘッドライトを配置し、ミラーウインカーを装着するなどレーシーなデザインとしながらも、公道仕様として必要な保安部品を主張することなく装着しています。
H2に装着されるマフラーは、ステンレス製のフルエキゾーストマフラーとなり、サイレンサーは大型の2本出し仕様となります。
また、2017年の新排気ガス規制をクリアすべく、腹下には触媒を装着するなどの対策がされています。
H2のリヤ周りも公道走行に必要なリヤフェンダーや灯火類がスマートに装着され、アグレッシブなスタイルを崩さない仕上がりとなっています。
H2Rの特徴と基本装備
サーキット走行専用のレース仕様となるH2Rには、H2のように灯火類は装着されておらず、特徴的な横に張り出すウイングのようなものが装着され、中高速域においての走行風を利用して、路面追従性を向上させるダウンフォース効果を狙っています。
銀鏡塗装と呼ばれる特殊な塗装はH2と同様としながらも、外装に使用する素材をカーボン製とすることで、大幅な軽量化を実現しています。
さらに、H2に搭載されるエンジンには、サーキット専用となる特別なチューニングが施されていて、リフトアップ量を大幅に増やしたハイリフトカムの採用や圧縮比の変更することで、最高出力を公道仕様となるH2よりも大幅に向上させています。
モンスターパワーを発揮するエンジン出力を的確にリヤタイヤに伝えるべく、装着されるクラッチには、10枚のクラッチプレートを装着しています。
レース仕様となるH2Rには、ストレート構造のチタン製フルエキゾーストマフラーを装着し、サイレンサーは1出しのメガホン仕様とすることで、H2Rに搭載されたエンジンパワーをフルに引き出しています。
サーキット走行を目的としたH2Rには、標準でスリックタイヤが装着され、付属品としてレーシングスタンドとタイヤウォーマーがセットとなった、完全レース仕様となっています。
カワサキ H2とH2Rのスペックの違い
これまでに、H2とH2Rの決定的な違いをカテゴリー別にチェックしてきましたが、公表されているそれぞれのスペックを比べてチェックしていきましょう。
H2のスペック
全長×全幅×全高 | 2085mm×770mm×1125mm |
車両重量 | 238kg |
ホイールベース | 1455mm |
シート高 | 825mm |
エンジンの種類 | DOHC水冷4気筒エンジン |
最高出力 | 205PS |
最大トルク | 13.6kgf |
燃料タンク容量 | 17L |
公道仕様となるH2の最高出力はクラス最高峰となる205PSを出力し、さらに車両重量は238kgと軽量な車体となっていることから、公道仕様であっても十分サーキットでアグレッシブな走りを堪能できるスペックを持っています。
H2Rのスペック
全長×全幅×全高 | 2070mm×850mm×1160mm |
車両重量 | 216kg |
ホイールベース | 1450mm |
シート高 | 830mm |
エンジンの種類 | DOHC水冷4気筒エンジン |
最高出力 | 310PS |
最大トルク | 16.8kgf |
燃料タンク容量 | 17L |
サーキット専用となるレース仕様のH2Rは、公道仕様のH2に比べて、大幅に軽量化され、さらにハイリフトカムを始めとするレーサーらしいエンジンチューニングを施すことで、最高出力は310PSにもなるモンスターパワーを発揮します。
H2とH2R、それぞれの基本装備などを比べてみても違いは歴然としていましたが、スペックなどの具体的な数値を見ていくと、圧倒的なポテンシャルの差を高次元で生み出していることが確認できますね。
カワサキ H2とH2Rの新車価格
それぞれ、仕様用途に合わせた高次元のチューニングが施されたH2とH2Rは、新車価格ではどのような違いがあるのでしょうか。
公道仕様 H2
新車価格:¥3,024,000
サーキット専用レース仕様H2R
新車価格:¥5,940,000
H2とH2Rの基本装備やスペックの違いを比較して、レースに勝つためのよりハイスペックな装備を採用しているH2Rが、H2に比べて300万円ほど高い価格設定となっていました。
ともにかなり高額な価格帯となっていますが、スーパーチャージャーを搭載したスーパースポーツモデルは二輪業界の歴史に残るようなバイクなので、価値のあるバイクになるかと思います。
まとめ
H2とH2Rには、公道仕様とレース仕様という大きな仕様用途の違いがあり、それぞれの目的に合わせた最高峰のスペックと装備を投入された異次元とも言えるバイクに仕上がっていました。
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