40年を迎えるヤマハの名車「SR400」が新型モデルとして、2018年に復活することが正式に発表されました。
圧倒的な人気を誇るクラシカルモデルは、ビギナーライダーからベテランライダーまで長年愛されているモデル。それだけに今回のアップグレードは注目度が高いですね。
今回は新たに採用されたスペックや仕様・仕上がりを中心に、限定モデルの情報を交えて、インプレ、発売日や価格、予約状況等最新情報をチェックしていきましょう。
新型SR400 特徴や旧型との違い
新たな仕様を採用して登場した新型SR400。
気になる主な変更点は、新排気ガス規制をクリアするための新装備ですね。

兼ねてから噂されていたエンジンの水冷化は見送られ、従来の美しいフィンが特徴的な空冷エンジンを採用。
2017年に新たに採用された新排気ガス規制をクリアするため、空冷エンジン+キャニスターを組み合わせることで新基準をクリアしました。
フレームに沿わせるように装着されたキャニスターは、新型SR400の美しいレイアウトを崩さぬよう見事に配置されていますね。

また、エキゾーストマフラーの内部構造も合わせて変更を加えています。
規制前の旧型と比較すると、デザインをそのままに新たなカラーリングの追加。さらにクリーンなエンジン仕様になったことが主な仕様変更ですね。
スペックに関しては、最高出力が旧型よりも3PSほどダウン。この辺りの影響については、インプレのカテゴリーで解説します。
旧型の良さをうまく引き継いだ仕様変更になっていますね。
新型SR400 40周年記念モデル

新型SR400の発表に合わせて、40周年記念モデルが発売することも決定しています。こちらは500台限定の特別仕様。

これまでのラインナップの中で、圧倒的な人気を誇るサンバーストカラーを限定仕様に採用しました。
オレンジからブラックにトーンダウンするカラーは、クラシカルなデザインに美しくフィットしていますね。
サンバーストカラーにマッチする、ブラウンのレザー調シート。

さらに特別仕様の証である電気鋳造が施されたエンブレムをサイドカバーに採用しています。

記念モデルだからといって、ゴテゴテとなんでもプラスするのではなく、要所にセンス良く特別なパーツを配置。

デザインのヤマハと言われる所以は、これらハイセンスな仕上がりにも理由がありそうですね。
新型SR400スペック

全長×全幅×全高 | 2085mm×750mm×1100mm |
車輌重量 | 175kg |
ホイールベース | 1410mm |
シート高 | 790mm |
エンジンの種類 | SOHC空冷単気筒エンジン |
排気量 | 399cc |
最高出力 | 24PS |
最大トルク | 2.9kgf |
燃料タンク容量 | 12L |
燃費性能 | 40.7km/L |
新型SR400カラーリング
ヤマハブラック

グレーイッシュブルーメタリック

ベリーダークオレンジメタリック

新型SR400インプレ

新型発売前から噂されていたもう一つの装備、ABSの採用が新型SR400では見送りとなりました。
FI化に合わせて燃料ポンプをサイドカバー内に納めたこともあり、ABSユニットを収めるところがもうないのかもしれません。
いずれにしてもクラシカルなデザインのバイクには、ABSがない方がスマートに見えますね。

エンジンそのものは旧型を採用していますが、キャニスターを装着するなど小変更を加えたことで、最高出力が3PSダウンしました。
この数字だけ見るとネガなポイントだと感じます。
しかし、SR400は高回転まで回して乗るというよりも、低中速域の力強いトルクを味わうように楽しむ傾向があります。
この特性は、新型になっても同じフィーリングになるでしょう。
街乗りでは力強い加速を心地の良いパルス感とともに演出。軽量な車体との相性もあり、女性ライダーでも安心して取り回せる仕様となっています。

一方で高速道路では、エンジンのパワー不足を感じるでしょう。高回転域に入れば、心地よかったパルス感が不快にも感じるほど激しい振動に変わることも。
高速巡航には不向きな一面がありますが、40年愛されてきた味わいのあるエンジン特性と軽快な走行性能は健在。新型SR400でも十分に堪能することができるでしょう。
新型SR400発売日や予約状況

発売日:2018年11月22日
冬を迎えるタイミングの発売日が設定されています。記念モデルも同じ日に発売するようです。
今後はABS装備の義務化が進むこともあり、SRを新車で購入できるのもあと3年ほどになると噂されています。
これだけ味わい深いデザインと歴史のあるバイクは他にはありません。
復活を待ちわびたライダーだけでなく、SRファン必見。台数限定モデルだけに、購入を検討している方は早めに予約することをおすすめします。
YSPなどのヤマハ専門店であれば、実車を確認することもできそうですね。
他のバイク販売店でもすでに予約を受け付けているところがあります。
特に限定モデルは人気が予想され、予約しても入荷されない・台数が少ないという場合もありえるので早めの予約をおすすめします。
新型SR400新車価格

・通常ラインナップモデル
572,400円
・40周年記念モデル
691,200円
旧型モデルと比較すると、3万円ほどアップしましたね。
新たにキャニスターを装着し、マフラーの変更などを考慮すれば良心的な価格になった印象です。
2019年モデルの多くが60万円を超える価格帯ですから、手頃な価格帯で購入できるSRは、これからも貴重な存在になりそうです。
新型SR400最新動画
まとめ
2017年の生産終了から間もなく復活を果たした新型SR400。ファンとしては、伝統のデザインをそのまま引き継いでくれたことが何よりも朗報となりました。
旧型としてラインナップしていた多くのカスタムパーツも流用できることも期待できます。多彩なカスタムバイクが生まれそうですね。
これからバイクデビューをしようという方にも是非とも知ってもらいたい、ヤマハの新型SR400はこれからも名車として語り継がれるでしょう。
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