カワサキは復活を遂げたばかりのWシリーズに新型W800をラインナップに追加することを正式に発表しました。
これは兼ねてからリリースされていたストリート・カフェに続くグレードで、スタンダードとしての位置付けがされたクラシカルなモデルになっています。
細かな仕様変更が特徴的ですが、カワサキのWシリーズのDNAを踏襲したスタイルはWファンだけでなくクラシカルなモデルを好むライダーも必見の内容ですよ。
2020年 新型 W800の主な仕様

ストリートやカフェと違うのは、クラシカルなイメージを前面に出したスタイルと装備です。
まずはスタンダードの新型W800の細かな仕様をチェックしていきましょう。
フロントサイズを19インチに変更

ストリートとカフェには前後18インチを採用していましたが、スタンダードの新型W800にはフロント19インチを採用しました。
これはクラシカルなイメージを踏襲するためであり、さらに優れた直進安定性と穏やかなハンドリングを実現するためです。
リムのカラーはストリートと同様にシルバーを採用し、サイズ感とともにクラシカルな印象を前面に出しています。
スタンダードモデル専用ハンドル・シートの採用

ストリート同様バーハンドルを採用していますが、少し低くてワイドなバーを新採用しました。
さらにシートは前後長をロングにして厚みを増し、サイドをシャープにすることで疲れにくく優れた足つき性を実現。

タックロール柄を踏襲し、スタイリッシュにライドを楽しむことができます。
色鮮やかなエンジンケースカバー類

ストリートやカフェにはブラックアウトされたエンジンが特徴的でした。
スタンダードでは、シリンダーヘッドその他サイドカバーなどにシルバーを採用することで他の2グレードよりも落ち着いた印象になっています。
そのほかにもストリート専用カラーを採用するなど、ベースを生かして新型W800スタンダードならではの味わいを表現しています。
2020年 新型 W800のカラーリング
メタリックダークグリーン

2020年 新型 W800のスペック
全長×全幅×全高 | 2190mm×790mm×1075mm |
車両重量 | 226kg |
ホイールベース | 1465mm |
シート高 | 790mm |
エンジンの種類 | SOHC空冷並列2気筒エンジン |
排気量 | 773cc |
最高出力 | 52PS |
最大トルク | 6.3kgf |
燃料タンク容量 | 15L |
燃費性能 | 30.0km/L |
2020年 新型 W800のインプレ、燃費は?

Wシリーズ伝統とも言える空冷バーチカルエンジンを搭載した新型W800は、スタイルだけでなく走りも味わい深い性能を堪能できるバイクです。
厳しさを増す排気ガス規制を見事にクリアした空冷エンジンを搭載したことで、スポーツバイクでは味わえないトルク感と鼓動感がライダーを鼓舞するでしょう。
高速道路では力不足を感じるかもしれませんが、このバイクを選ぶライダーはエンジンパワーよりもこのスタイルに魅力を感じるのではないでしょうか。
燃費性能は30.0km/Lと優れた数値とは言い難いですが、それでも15Lもの大容量を確保しています。
ロングツーリングをマイペースに楽しむには十分すぎる燃費性能を発揮し、タンデムでも21km/Lほどのスペックを記録します。
ツーリングやスポーツを楽しむというよりは、ライフスタイルに溶け込むような、使えば使うほど味がでるバイクも今や希少な存在といえそうです。
2020年 新型 W800の発売日と新車価格

発売日:2019年12月1日
新車価格:1,100,000円
2020年 新型 W800の関連動画
まとめ
新たにスタンダードとしてラインナップした新型W800。もっともWシリーズらしさを感じるバイクは伝統を感じるスタイルが印象的でした。
スポーツバイクでは味わえないノスタルジックな乗り味でバイクライフだけでなくライフスタイルを彩ってみてはいかがでしょうか。
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