2017年の生産終了から間もなく、ヤマハから新型トリッカーとして新たに国内販売することが正式に決定しました。
同社のセローと同じく幅広い層から支持を得ていたトリッカーは、2019年モデルでどのような進化を遂げているのでしょうか。
今回は新型トリッカーの注目すべき仕様から発売情報を中心に、燃費性能やツーリング性能などの情報を合わせてご紹介します。
これから中型排気量のバイクを検討している方は、是非とも参考にしてみてくださいね。
2019年 新型 トリッカーの仕様
新たに進化したエンジン

新型トリッカーには第3世代環境規制をクリアすべく、新たにプログラムが組まれたFIを採用。さらにキャニスターを配置することで厳しい発揮ガス規制をクリアしています。
驚きなのは、走行性能に大きく関わる最高出力が2PSアップしたこと。クリーンなエンジンを実現しながらエンジンパフォーマンスを向上できたのは、ヤマハの開発能力の高さが伺えます。
さらに最高トルクや燃費性能も飛躍的に向上しているから驚きです。車体重量こそ2kg増加していますが、そのネガな一面はパワーアップしたエンジン性能が難なくカバーするでしょう。
先代から変わらない伝統のデザイン

先行発売された新型セローは、新型化にともなりエクステリアのデザインを一部変更しました。
一方で今回発表された新型トリッカーは、従来の伝統的なデザインを踏襲しました。変化を求めるライダーには物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、これまでのトリッカー人気を支えていたのは親しみやすいエンジン性能と車体サイズ、なにより愛くるしいデザインです。
そのデザインが踏襲されたことで、従来のファンには安堵が生まれ、新規ユーザーにはクラシカルなデザインに新鮮味すら感じるのではないでしょうか。
2019年 新型 トリッカーのカラーリング
ディープオレンジメタリック

マットブラック

2019年モデルには上記の2色がラインナップしました。
初代トリッカーを彷彿とさせるポップなカラーは健在といったところ。遊び心のあるエクステリアのデザインには、ストリートシーンに映えるポップな仕様がフィットしますね。
リムのカラーもそれぞれ個性があって、オレンジにはオレンジにアルマイトしたリムを採用。ブラックにはシンプルなシルバーを採用することで、カラーリングにマッチした仕上がりの高さを感じます。
2019年 新型 トリッカーのスペック

全長×全幅×全高 | 1980mm×800mm×1145mm |
車両重量 | 127kg |
ホイールベース | 1330mm |
シート高 | 810mm |
エンジンの種類 | SOHC空冷単気筒エンジン |
最高出力 | 20PS |
最大トルク | 2.1kgf |
燃費性能 | 45.2km/L |
燃料タンク容量 | 7.0L |
2019年 新型 トリッカーのインプレ

クリーンで前年モデルよりもエンジンパワーが向上した新型トリッカー。
街乗りからツーリングまで幅広い用途で活躍できるトリッカーの燃費性能とツーリング性能についてチェックしていきましょう。
燃費性能について

前述したように、最高出力や最大トルクがパワーアップした新型トリッカー。
ハイパワー化したのだから、それに伴って燃費性能が前年モデルよりも悪くなると予想するのが自然です。
しかし2019年モデルでは、燃費性能を前年モデルに比べて6kmkm/Lほどスペックアップしました。
車両重量も2kg増加してこの燃費性能を達成できたことは、どのライダーにとっても大きなメリットになるでしょう。
ツーリング性能について

軽量でコンパクトな車体サイズは前年モデルから健在で、優れた足つき性はツーリングシーンにおいても絶大な安心感を感じることができます。
新型トリッカーの軽快な走行性能は、小回りを必要とする街乗りを得意としています。力強いトルク性能がさらに扱いやすさを生み出し、ビギナーライダーでも安心して扱うことができます。
この特性はツーリングシーンでも同等のパフォーマンスを発揮します。
ツーリングに必要不可欠な高速道路での走行性能は、100km/h巡行を難なくこなすことができるレベルです。スポーツバイクのような防風性能や快適性は期待できませんが、マイペースで巡行する分には十分です。
オフロードバイクですから高速走行を得意とはしませんが、新型になってさらに向上した燃費性能は、さらに優れたコスパを発揮するでしょう。
ツーリング先にあるフラットダートや林道も楽しむことができ、気軽にオフロードを楽しめる要素もトリッカーにはあります。
北海道に行くと、セローやトリッカーで長距離ツーリングやキャンプツーリングを楽しむライダーが多いことも、優れたツーリング性能を持っている証拠ですね。
2019年 新型 トリッカーの価格

新車価格:467,640円
前年モデルと比較すると、新型トリッカーは4万円アップで落ち着きました。
最近のバイクは電子制御化が進み、ハイスペックなバイクが多くなる傾向があることから新車価格が高騰しています。
同じ250ccクラスのバイクでも、なかには70万円を超える高価なバイクも発売するようになりました。
新型トリッカーが新車価格を50万円以下に抑えてくれたことは、これからバイクライフをスタートさせたい方には朗報となるでしょう。
安いからチープなのではなく、限られた予算で必要なエンジン性能と機能を高い品質で手に入れることができるのです。
ビギナーライダーや女性ライダーには是非ともチェックしてもらいたいバイクです。
2019年 新型 トリッカーの発売日

発売日:2018年9月20日
すでに発売を開始している新型トリッカーは、ヤマハ正規販売店であるYSPなどで実車をチェックすることができます。
購入を検討している方は、YSPであれば試乗車を用意しているケースもあります。生まれ変わった仕様を実際に乗ってチェックしてみてはいかがでしょうか。
2019年 新型 トリッカーの関連動画
まとめ
前年モデルまでの伝統的なデザインを踏襲し、エンジン仕様をブラッシュアップした新型トリッカー。
バイクライフに身軽さとタフさを求めるライダーにとっては、新型トリッカーが選択肢の一つに入るのは必然でしょう。幅広い用途とユーザーを取り込むことになるトリッカーから今後も目が離せませんね。
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